京都府京都市伏見区
「伏見の御香水」
名称 | 伏見の御香水 |
---|---|
よみがな | ふしみのごこうすい |
住所 | 京都府京都市伏見区御香宮門前町174 →【地図とアクセス方法】 |
概要
伏見の御香水は、京都府京都市伏見区にある御香宮神社の境内に湧く名水です。
「日本の名水百選」にも選ばれており、軟水で甘みのある味わいが特徴です。
平安時代に清和天皇が「御香宮」と命名し、豊臣秀吉や徳川家康など歴史上の人物とも縁があります。
御香宮神社は安産や子育ての神様としても信仰されており、重要文化財の表門や小堀遠州ゆかりの石庭など見どころも多くあります。
現在も霊水として、病気平慰、茶道、書道用に持ち帰る人が多く、「伏見七名水」の一つとしてよく知られています。
歴史・伝承
「伏見の御香水」は、862年(貞観4年)に境内より香りの良い水が湧き出しました。
飲用すると病がたちまち治ったということで、清和天皇から「御香宮」の名を賜ったと伝えられています。
その後、豊臣秀吉が伏見城を築く際には、この神社を守り神として崇敬しました。
また、徳川家康はこの神社に多くの寄進をし、現在残っている社殿や表門などを建てました。
伏見の御香水は、徳川家康の子孫である頼宣、頼房、義直の3人が産湯に使ったという逸話もあります。
明治時代には一度枯れてしまいましたが、昭和57年に井戸を掘り下げることで復活しました。
現在では月窯や献茶会などが行われており、多くの人々に親しまれています。
周囲の環境
伏見の御香水は、御香宮神社の境内にある井戸から汲むことができます。
井戸は「石井(いわい)」と呼ばれており、木製の屋根と柵で囲まれています。
井戸からは常時清らかな水が湧き出ており、ペットボトルやポリタンクなどを持参して自由に汲むことができます。
クチコミ
- 「この名水を目当てに足を運ぶ人が大勢いらっしゃいます。霊水として病気の治療用や生活用水に利用されるそうです。」(40代女性)
- 「地元の方たちからは「ごこんさん」の愛称で親しまれている神社らしいです。」(30代男性)
- 「御香水は軟水で甘みがあります。コーヒーやお茶に使うと美味しいです。」(50代男性)
- 「御香水がおいてある神社は、安産、子育てにご利益があるそうです。私は妊娠中なので安産祈願してきました。」(30代女性)
周辺の観光スポットなどの有名な場所
- 寺田屋騒動址 : 幕末の有名な事件・寺田屋騒動が起こった場所。薩摩藩内の急進派と温和派が対立して乱闘となり、薩摩藩士9人が犠牲になった。現在は殉難碑が建てられている。(徒歩約10分)
- 伏見桃山城 : 豊臣秀吉によって築城された城。ここから出土した史料は御香宮神社内にある伏見城跡出土遺物博物館に保管されている。(徒歩約15分)
- 伏見桃山陵 : 明治天皇の御陵。もともと伏見城の本丸であった場所にある。(徒歩約15分)
その他
- 御香宮神社では毎月第2日曜に月窯(つきがま)という行事が行われます。(10月は第3日曜、1月、4月、7月、8月は休会)
月窯とは、境内の窯で焼かれた陶器や焼き物を販売することで、伏見焼や京焼などの作品が並びます。 - 御香宮神社では毎年10月上旬に御香宮神幸祭(ごこうのみやしんこうさい)という大祭が行われます。9日間にわたるお祭りで、初日と8日目の花傘祭(はながさまつり)では、花で飾られた大小さまざまな花傘が登場します。花傘祭は室町時代から続く伝統的な行事で、見物客でにぎわいます。
地図とアクセス方法
アクセス方法
■車
京都南インターから国道1号線を北上し、伏見区役所前交差点を右折して御香宮通りを進むと御香宮神社に到着。
■公共交通機関
京阪電車の伏見桃山駅、もしくは近鉄電車の桃山御陵前駅を下車し、徒歩5分ほどで到着します。
市バスを利用する場合には、御香宮前で下車し徒歩1分ほどで到着。
Youtube動画
■ fumihiko murakami live in Kyoto ■ マエソン食堂 ■ akira akira参考ページ
昭和の名水百選
地方自治体/公式サイト
参考サイト
Wikipedia
「伏見の御香水」近隣の湧水スポット
名称 | 住所 | 距離 |
---|---|---|
善法のおおもと | 京都府宇治市.. | 6.2km |
桐原水 | 京都府宇治市.. | 6.8km |
弘法の井戸 | 京都府綴喜郡宇治田原町.. | 10.1km |
※ 湧水のスポットはピンポイントの場所ではない場合もあるので、距離は参考程度の目安です。