山梨県甲府市
「御岳昇仙峡」
名称 | 御岳昇仙峡 |
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よみがな | みたけしょうせんきょう |
住所 | 山梨県甲府市高成町 →【地図とアクセス方法】 |
御岳昇仙峡は、山梨県甲府市の北部にある日本の特別名勝に指定された渓谷です。
荒川が花崗岩を深く侵食して作り出した奇岩や滝が美しく、日本一の渓谷美と称されます。
また、この地域は日本有数の水晶産地であり、水晶の加工技術や信仰が古くから栄えてきました。
現在では、水晶を使ったジュエリーや人工水晶の先端技術が発展しています。
歴史や文化にも富んだ昇仙峡は、多くの観光客や文人に愛されてきた魅力的なスポットです。
歴史・伝承
昇仙峡は、古くから金峰山信仰の場として知られています。
金峰山は富士山と並ぶ信仰の山であり、その里宮として鎌倉時代に建立された金櫻神社は、現在も多くの参拝客で賑わっています。
金櫻神社には、武田勝頼が奉納した能面や蒔絵手箱などの貴重な文化財が保存されています。
また、金櫻神社への参詣道として御嶽古道が整備されており、歌川広重などの文人も訪れています。
この地に残る石造物や修験道場などには、往時の山岳信仰の様子を感じることができます。
江戸時代末期には、昇仙峡の奥地に住む長田円右衛門が、親族や多くの協力者とともに9年の歳月をかけて荒川沿いに新たな道(御岳新道)を切り拓きました。
この新道開削は村人の生活を便利にしたばかりでなく、昇仙峡の素晴らしい景観を人々の目に触れるようにした画期的な役割を果たしました。
特に石門と呼ばれる箇所では、険しい岩肌を開削した作業の苦労を偲ぶことができます。
明治時代からは昇仙峡が景勝地として広く知られるようになり、道路やロープウェイなどが整備されました。
大正12年には国名勝、昭和28年には特別名勝の指定を受けました。
また、与謝野晶子や太宰治など多くの文人が訪れて作品を残しています。
周辺の環境
昇仙峡周辺は自然豊かな環境にあります。
渓谷沿いには松や樹木が茂り、春は新緑、秋は紅葉が美しく彩ります。
また、昇仙峡の清流は名水としても知られ、甲府市と甲斐市では農業用水や水道水として利用されています。
さらに、水源地としての昇仙峡は、地下水脈も生み出し地中で温められた水脈は麓では温泉として湧き出し、湯村温泉郷として観光客に人気です。
クチコミ
- 「昇仙峡は初めて行きましたが本当に感動しました。岩肌や滝の造形美は圧巻!!ロープウェイで覚円峰に登ってみると絶景が広がっていました。空気も澄んでいて気持ち良かったです。また絶対行きます!」(40代女性)
- 「子供と一緒に昇仙峡に行ってきました。川沿いの遊歩道を歩いていると色々な形の岩や滝が見えて楽しかったです。子供は特に石門や仙娥滝が気に入っていました。途中で水飲み場があって冷たくておいしい水が飲めました。」(30代男性)
- 「友人と湯村温泉に泊まって昇仙峡を散策しました。紅葉の時期だったので渓谷が赤や黄色に染まっていて美しかったです。写真をたくさん撮りました!」(20代女性)
- 「昇仙峡は何度も行っていますが毎回違う顔を見せてくれます。季節や時間帯によって光や色が変わっていて、飽きません。私は特に夕方の昇仙峡が好きです。夕日が岩肌に当たってオレンジ色になるのが綺麗です。」(50代男性)
- 「昇仙峡は水晶の産地としても有名ですね。私はジュエリー作りが趣味なので、山梨ジュエリーミュージアムに行ってみました。水晶の歴史や工具などの展示を見たり、宝石研磨体験をしたりして楽しかったです。自分で作ったペンダントトップはお宝です。」(60代女性)
周辺の観光スポットなどの有名な場所
- 金櫻神社 : 金峰山信仰の里宮として鎌倉時代に建立された神社で、武田勝頼が奉納した能面や蒔絵手箱などの文化財が保存されています。(徒歩約15分)
- 山梨ジュエリーミュージアム : 水晶や宝石に関する展示や体験メニューが楽しめる施設で、甲州水晶貴石細工などの伝統工芸品も見ることができます。(車約10分)
- 湯村温泉郷 : 江戸時代から続く温泉地で、昇仙峡の地下水が温泉として湧き出しています。源泉は無色透明で、肌に優しいアルカリ性単純泉です。湯村温泉郷には、旅館やホテルのほかに、足湯や日帰り入浴施設もあります。(車約20分)
- 覚円峰 : 昇仙峡の最奥部にある山で、標高1,058m。山頂からは金峰山や富士山などの眺望が楽しめます。覚円峰にはロープウェイが通じており、約10分で登ることができます。
- 水晶公園 : 水晶の産地として有名な昇仙峡にあるテーマパーク。水晶の採掘や加工を体験できます。また、水晶の展示や販売も行っています。(車約15分)
地図とアクセス方法
アクセス方法
アクセス方法
■車
中央自動車道甲府昭和インターチェンジから国道20号を北上し、甲府北インターチェンジで降りて県道17号に入ります。県道17号を約15km進み、昇仙峡入口交差点を右折して県道3号に入ります。県道3号を約5km進むと昇仙峡に到着します。所要時間は約40分。
■公共交通機関
JR中央本線甲府駅からバスで約40分で昇仙峡に行くことができます。甲府駅北口バスターミナルから富士急バスの「昇仙峡行き」に乗り、「昇仙峡」バス停で下車。