新潟県西蒲原郡弥彦村
「子は清水」

概要

子は清水(こはしみず)は、新潟県西蒲原郡弥彦村麓にある湧水です。
大字麓(二区)諏訪神社の西約100メートル、猿ヶ馬場に向かって登る旧北国街道の南、雑木林の中あります。
湧水の近くにある諏訪神社参拝者の清めの水。または、福王寺地区の用水となってとなり田畑を潤しています。

歴史・伝説

子は清水には、次のような歴史や伝説があります。

• 子は清水は、かつて麓二区住民の「末期の水」と呼ばれていました。末期とは、江戸時代に弥彦村で行われていた年貢米を運ぶために使われた馬車道(現在の旧北国街道)の終点を指します。この地域では、年貢米を運ぶ馬車が通るたびに道路が荒れてしまい、住民はその修復に苦労していました。そのため、この地域に住むことを末期と呼んで嘆いていたと言われています。しかし、この地域には子は清水という名水があり、住民はその恵みに感謝していました。

• 「子は清水」という名前は、次のような昔話に由来します。昔、あるところに酒好きな老人がいました。貧しい暮らしにもかかわらず、外から帰るといつも酔っていました。不審に思った息子が後をつけてみると、子は清水で泉の水を飲んでいました。老人にとってはその水が旨い酒に見えていたのです。息子が飲んでみるとただの清水でした。これを聞いた人々は「親はもろはく(白米だけで作った上等な酒)、子は清水」と言うようになりました。

• 「子は清水」の付近には小さな石祠があります。この石祠には「子は清水」と刻まれており、水の神を祀っています。この石祠は、大正10年(1921)に建立されたもので、当時の村長が寄進したと言われています。

周辺の環境

子は清水は、雑木林の中にあります。周辺には弥彦神社や諏訪神社などの歴史的な神社があります。

• 弥彦温泉 : 弥彦村の中心部にある温泉街で、日本三大美肌の湯のひとつとされています。歴史ある旅館やホテルが並び、湯めぐりや食事を楽しむことができます。
• 弥彦競輪場 : 弥彦村にある競輪場で、日本で最も標高が高い競輪場です。弥彦山を背景にした景色が美しく、観戦だけでなく自転車体験やレンタサイクルも楽しめます。
• 弥彦公園 : 弥彦村の中心部にある公園で、桜や紅葉などの四季折々の花が咲きます。公園内には、弥彦神社や弥彦城跡などの歴史的なスポットや、動物園や遊具などの子供向けの施設があります。

クチコミ

• 「旧北国街道沿いにあり、道路から少し入ったところに石祠や湧水があります。駐車場はありませんが近くに空き地があるのでそこに停めることができます。」(30代男性)
• 「「子は清水」は親は酒を飲んでいるように見えるが、子は清水を飲んでいるという昔話があります。その話を聞いてこの水を飲んでみたくなりました。水は冷たくてさわやかでした。酒にはなりませんでしたが気分は良くなりました。」(50代女性)